現在も3台同時にレストア進行中のジュリア系アルファロメオの内の1台、2000GTV・・・
この個体、ボディー塗装総剥離から始まり、前回、ご報告させていただいたエンジン下ろしと言い、当初から予定していかった作業が目白押し。(汗)
「もう~そんな予定外の作業は無いかなぁ~」と、思いきや・・・・・
これまたダッシュボードが・・・・。
と、言うのもこのダッシュボードの上面にお約束のクラックが有ったため、当初はボディーに付いた状態でリペア屋さんに補修をお願いする予定だったのですが、塗装を剥離した際に粉状になった塗料がダッシュボードの内側に入り込んでしまったようで・・・・。(汗)
試しにエアブローで吹いたのですが、時間が経つと粉が出てくる始末、これでは実用性がありません・・・・・・・・。(汗)
下ろしたダッシュボードの裏側の隙間にもエアブローで吹いて粉を除去。
折角下ろしたダッシュボードですから、外せるものは全て外した上で現在はリペア屋さんに・・・
現在、奮闘中かと。(笑)
結局のところ今回のような非常に組成が良かった個体でさえ、過去のレストア時同様の作業が必要となったわけですから・・・・・・・この年代のアルファロメオのレストアに対して、当店が行う内容のレストアに特例は無いみたいで。
ちなみに今回のこれらの予定外の作業に対する作業工賃はオーナー様にご請求することなく当初の車両本体価格に込み、いい勉強させていただきました~。(汗)
まっ、それは置いといてぇ~次に私が担当させていただいてる地味で地道な作業(笑)、オリジナル品再生のこと。
この個体に付いていたフロントエンブレムは新車時からのオリジナル品でしたが、思い立ったら即やる性分なので既に分解された後の画像からスタート。(汗)
十字軍の楯の赤と白の塗料が落ちてしまっているのですが、多々見られる表面のクラックは無し、これはイケると踏んで裏面から慎重にエナメル塗料を流し込み・・・・・
ひっくり返すとこんな感じ。
ベースにと一緒に周りのアルミで成形された月桂樹を表側に影響されないように丁寧に折り返し、固定、フロントグリルに取り付けてみると・・・・
う~ん、いいんじゃないでしょうか!!
オリジナル同様構造のリプロ品の存在が無いこともあり、私なりにけっこう満足度高し。(笑)
こちらもエンブレム同様オリジナル品。
純正カンパニョーロホイールの再生。
「再生」とは言え、ボディーのレストアと同じ工程の作業、ますば剥離から・・・・
施されていた塗料が住宅建材用?やたら硬くて剥離にかなりてこずっていたようですが。(汗)
サフェ入れ・・・・・
表面上にある細かく浅い巣穴などもスムージング・・・
本塗装終了、カンパニョーロの刻印も復活。(笑)
センターキャップを取り付けタイヤを組み込み完成。
・・・・・・・・・・・・・と、この記事を書いている最中にオーナー様がご来店。
オーナー様、前回お越しいただいたのがまだボディーに色が入っていなかった時でしたので、ボディーだけでなく、このブログに掲載させていただいてきた仕上げが完了している数々のパーツなども含め、初めて実物のクォリティーをごご自身の目でご確認いただいたわけで、結果はもちろんご満悦・・・・・・・・・・・と、そんなオーナー様とお会いできたのは久々のことでしたが、私たち同様以前と何も変わらないご満悦なお顔を拝見させていただけたのが何より、ホッと。(笑)
つづく。