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115スパイダー用オリジナルスプリングの方向性・・・・。

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約3ヶ月の間、試作品のスプリングを装着した状態で、市街地や峠を走れるだけ走りましたが、ファーストインプレッションとほぼ変わらない状態をキープはできていたのですが・・・・。

あれから「オリジナルローダウンスプリング」をリリースする意義をもう一度自分自身の中で再検討をしておりました・・・・・・・・そもそも「ローダウンスプリング」なる「車高を下げるため」のスプリングの必要性に疑問を感じるようになりました。

少なくとも、私自身が今まで目に触れてきた115スパイダーの車高が、厳密に言うとフロントがリヤに比べて下がり気味の固体が多く見受けられます。
フロントサス構造が現在のアルファロメオのようにコイルオーバー化されておらず、ショックとスプリングが別の位置に設置されているため、フロントの重量をほぼスプリングのみでささえています。この構造からくるフロントスプリングのヘタリにより、フロントが下がり気味になっていると考えられます。
新車時はそんなことはなかったはずですし・・・・・・・そこで、よりスポーティーさはもちろん、115スパイダー特有のスタイリングが持つ「旧車」らしさの強調又は新車時のスタイリングへの復元、結果、路面とオイルパンとのクリアランス確保ができるメリットも生まれるということもあり、「ローダウン」させる意味(表現も)ではなく、固体によっては「車高を上げる」ことと、経年変化も視野に入れたかたちのスプリング開発を着手することに・・・・・・。

今回製作した「プロトタイプ供廚魯侫蹈鵐箸純正のスプリングに対し120%、リヤが5%アップ、車高の設定はあえてフロントを下げることを避けて、見た目は一見リヤ下がり(フェンダーアーチがリヤのほうが地面に近いため)に見えますが、サイドシルと地面が全くの並行という状態となっております。
走りのほうはと言うと・・・・・・・・
バネレートを上げたことにより115スパイダーらしい「旧車ベース」独特の乗り心地からかけ離れることを一番心配しておりましたが、荒れた状態の路面でも不快に思う突き上げ感はなく、あくまで純正の延長上でのレベル。
ステアリングの反応はかなりクイックで、交差点などの鋭角にステアリングを切る必要性がある場面では、旋回している最中にアクセル踏み足すとフロントの足を軸にしてリヤが滑り出す・・・・・・115スパイダーで今までに味わったことのないような挙動を示します。

街乗りはもちろん、峠などのワインディングをよりスポーティーに楽しみたいオーナー様
や、経年劣化による足回りリフレッシュ時にお役に立てれば幸いなのですが・・・・。

オリジナルスプリングの方向性が明確になりましたので、リリースまであと少し・・・・・。