ボディーレストアが終了していた2000GTV・・・・・・・
この間、簡易ガレージ内で眠ってもらっていたのですが、一般整備の合間を縫って、機関系リフレッシュに交換が必要と考える部品出しのためサービスピットにてリフトアップ・・・
あらためて下から見てスンバラシイ個体だこと。(笑)ジュリア系のボディーで一番ダメージ率が高いといっても過言ではないフロントのジャッキアップポイントとインナーシルとアウターシルが重なったところにある水抜き穴、新車時から一度たりとも補修を受けずに今に至りこの状態ですから。
同時にあらかじめ取り外された機関系のリフレッシュ対象の部品なのですが・・・・・・
ん?
あれれ、ミッションが無い。
そして・・・・・
エンジン下ろしました。
と、言うのも今回の個体はその組成の良さを生かし、極力その高いコストパフォーマンスを実現するため、エンジンは下ろさず、エンジン以外の機関系の肝となる箇所のみ重点的にリフレッシュを実施する予定で進めていたのですが・・・・・・・
本来、この個所にはバッテリーが設置してあるわけですが、社外のホーンやら何やらをが・・・・・・・・・・ハイ、これも今まで多々見てきましたバッテリーをリヤに移設してある個体でした。
基本、当店ではボディーレストアをさせていただく際はオリジナルの姿に戻すことを心がけて作業をしておりますので、バッテリーをオリジナル同様の場所に戻すにあたり、バッテリートレイをボディーに溶接での取り付け、当初はエンジンを搭載した状態で作業をするはずだったのですが、いかんせん作業スペースの問題や作業性、効率を考えた結果、「え~い、しゃらくさい!」との如く(笑)、急遽エンジンを下ろすことになってしまったわけです・・・・・・・・・たかがバッテリートレイの取り付けとは言え、現実はこんなにも手間を必要とする作業なんですねぇ~コレが。(笑)
ほぼドンガラになったエンジンルーム・・・・・・・・・
多々見受けられる缶スプレーなどの簡易塗装(笑)もされおらず、エンジンルーム内に施された新車時からの今なお生きたオリジナルペイントをより際立たせるため、中に入って好きなだけクリーニングができるように・・・・。
まずは油汚れ落としからサクッと・・・・・・・は、いくはずもなく、数種類のケミカルを駆使しながら飛び散る汚れと格闘、その間作業着がドロドロになろうが、ケミカルが目に入ろうがお構いなしで黙々と作業・・・・
大汗をかきながら作業した甲斐ありかと。
過去の整備時にもらったであろうキズや部分的に塗装膜が薄くなっている箇所はあれど、後にエンジンを搭載し補器類を取り付けてしまえばそれらの箇所は見えなくなりますので、真新しくなったボディーとのバランスを考えてもぜんぜんOKでしょう!!
・・・・・・・・に、炎天下での作業でしたのでちょっとキツかった~。(笑)
この個体は恐らくこの先しばらくの間はこのレベルの作業の必要性は無いでしょうから、このタイミングでどこまでやれるかはオーナー様はもちろん私たちも一緒・・・・・・・・ホントきりがないわけで。(汗)
つづく。