先週までの「モヤモヤ」解消とばかり喜んでおりました、待ちに待ったシート表皮が届きました。
今回のご納車仕上げで一番分かりやすい変化がある所なので、俄然私も気合を入れてシート張替作業を開始。
もちろん構造は把握しておりますので、チャッチャとはいかない覚悟は決めておりましたが、これがまた曲者・・・・・・・・・同じ段付きの1300ジュニアのシート構造とは別物。さすがジュリアクーペの初期モデルだけあって、1300ジュニア時代にはかなりの合理化(生産効率向上)が進められていた事が伺えます。
なぜなら1300ジュニアや60年代後半のスーパーなどのシートには「爪」があることや「フレーム」がむき出しになっているので、表皮を引っかけたり、カシメで固定したりと、一人で作業する前提で張り具合の微調整も比較的安易なのです。
ところがこのスプリントGT・・・・・・

シート表皮の固定(位置決め)の仕方はと言うと、後部座席は紐でぐるりをジグザグ上に通し引っ張り上げたり・・・・・・・コッチを引っ張ればアッチがアッチが引っ張りすぎ~みたいな感じ。(汗)

なんと、裏側に生地を巻きつけるのに錨・・・・・・・・・新品表皮を張る場合、再度錨を打ち込む時に、ボード自体が薄くハンマーで叩くことができましぇ~ん!
フロントシート座面は接着と専用クリップ、更に背もたれは下側の合わせ目を引っ張った状態でもちろん手縫いで縫製(汗)など、完成までほとんどが一発勝負!!(汗)
昨日の夕方、いったんは全てのシート張替が完了。


そして、車両に取り付けも完了していたのですが、ど~も納得がいかない・・・。
ここでまた「モヤモヤ」再発です。(汗)
なぜなら運転席背もたれのアンコがかなりやせていたため、作業がかなり難航したわりには仕上がりがシワシワ・・・・。(汗)
昨晩自宅に帰ってからもそのことで頭がいっぱい。
「何とかならんのか?」と自問自答を繰り返えす中で結論が・・・・・・・
やっぱ、やり直ししかない!!
2回目は最初の教訓を踏まえられますので、本日の午前中、一度張ったシートを全部剥がし、フレームに付いているアンコのボリュウムを再検討しながら黙々と作業。
そして・・・・・・・


1300ジュニアのシートのようなボリュウミーなデザインではありませんが、一回目(四苦八苦しながらの作業でしたので画像を撮る余裕がありませんでした)とは比較にならないほどの出来栄え・・・・・・・・なんですよ~(笑)
今回は当店で先月より始めましたガラスコーティング施工(現在、当店HP掲載コンテンツを作成中です)を作業させていただきました。



コーティング剤を塗布しただけではなく、徹底した磨きの上のコーティングなので、結果として今後のボディーケアのし易さだけでなく、一年前に実施しました全塗装がより際立つようになりました!!

もちろんエンジンだけでなくクラッチ、ミッション、ペラ、足回りなどの機関系もバッチリです。
オーナー様、大変お待たせを致しました!!
私も大変思い入れ深い、一台となったことは間違いありません。(笑)
それでは明日、ブラック内装のスプリントGT、ご自身の目でその変貌ぶりをお確かめ下さいませ!!
㈱スポルティーバ
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