当初の予定ではもう少し早く今回の記事をアップできる予定ではおりましたが、ここまでとは想定外。(汗)
と、言いますのも現在もレストア中のジュリアスプリント・・・・・・・・・
シート張替えの際に必要とするシートフォームは既に入荷済みだったのですが、オーナー様のご意向を重要視してEUに特注していたシート表皮が昨年末にようやく入荷。
先週から作業を開始、まずは背面から・・・・・・・・
さすが105系より前の年代のモデル、過去のシート張替えの際に見にしてき「「アンコのへたり」とは比較にならないほどの劣化具合。(笑)
新たに作り直したプレートとピアノ線を用意。
フレームにリプロダクト品のシートフォームを固定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・このシートフォームの寸法を確認した瞬間からこの後の作業難易度の高さを覚悟。(汗)
本来この年代のモデルにはピアノ線は使用していなかったようでしたがあえて105系シート張替えの手法を流用、お膳立ても完了したことで表皮を被せて~と・・・・・・・・・・・・・
シートフォームの幅に対して表皮の幅がかなりタイトに製作したようで所定の位置まで被せるまでハンパじゃない力加減が必要な上、ど~してもシワが抜けない箇所があったりと何度も何度も被せ直し・・・・・・・・
そんなこんなでやっとこさ表皮の位置や紐のテンションのかかり具合なども決まり、固定。
狭い入り口から手を突っ込んでの作業したので両腕共にこんなんです。(笑)
・・・・・・・・・現在は定かではありませんが、昔イタリアではシート表皮を被せる作業は女性のお仕事だったとか、太い腕の持ち主では手が入らないかも。(笑)
生地の裏側にスポンジも無くステッチすら入っていないまっ平なこの表皮に対してこの張りを出すまで背面片側だけで正味三日、毎晩布団に入ってからも心の中であ~でもないこ~でもないと考え抜いた結果でした、ふぅ~。(笑)
背面裏側の表皮開口部の蓋閉じはジュリアGT、GTVの年代でさえそうなのですからもちろん手縫い。(笑)
左右の背面完成後、座面へ・・・・・・
背面のような袋状になっていないだけ気が楽でしたが。(笑)
背面同様の手法にて貼り付け・・・・・・
座面も一筋縄ではいきませんでしたが背面に比べれば・・・・ねぇ~。(笑)
一脚分、完成。
その後同様の作業工程を経て・・・・・・・
昨日、両脚張替え作業終了!!
こうして作業を終えて思うことなのですが、やっぱシート張替えって奥深いわ~。(笑)