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鼻先復活・・・・・・。

引き続きボディーレストア中のスパイダーデュエット。
数あるダメージの中で入庫当初から一番気になっていた箇所・・・・・・・・

当店でのレストアでおなじみ、パネルごとバッサリ。(笑)

フロントフェイスが無い状態のスパイダーの画、なかなか見れないかも。(笑)
本国から取り寄せたリプロダクト品の各パネル・・・・・・・・

これらを使用して本来の姿を再現していきますのですが、お気づきか否かは分かりませんが、デュエットのデザインの特徴の一つ、ノーズ先端にあるべき徐々にフェードアウトしながらうっすらと入るエッジが付いた盛り上がりが有りません・・・・・・・・そうなんです、スパイダー用のリプロパネルはデュエット専用品としての生産は行われておらず、シリーズ2~シリーズ4用。
「じゃ~どうすんのよ?」となるわけですが、そこはさすがヨーロッパ、大昔より「レストア」の文化を育ててきたお国柄・・・・・・・・・・

ハイ、ちゃんとデュエット用の鼻先パネルが存在しています。
・・・・・・・・・・・・ただ、作業自体はより複雑になりますが。(汗)

ラジェターと取り外すと若干の腐食有り・・・・・

溶接で補修後、剥き出しになった箇所全ての塗装剥離・・・・・・

錆止め塗布。パネルの取り付けへ。

フロントバンパーとフロントグリルを取り付けた後のクリアランスやフィッティングも考慮の上、全パネルの位置決め・・・・・・・・・・・これが甘いフロントグリルを取り付けた際にボディーとの隙間が空いてしまうわけで。

位置も決まりまずは上部パネルを本溶取り付け・・・・・

そして鼻先パネルの移植・・・・・・・・・

このパネル、そのまま使用しません。
上部に入ったエッジがあまりにも緩すぎるわけで・・・・・

若干の加工を施し、シャキッとしたエッジが立ちました。(笑)
上部パネルを切断・・・・・・・

錆止めを塗布しフロントノーズ上部パネルの取り付け終了。
・・・・・・・・・・・鋭くもうっすらと入ったエッジが素敵。(笑)

フロントフェイス部を構成する最後のパネル、あご下の取り付けへ。
パネルを仮止めし、再度、フロントグリルとフロントバンパーを取り付けての位置決め中・・・・・

あご下パネルの位置も決まり、溶接中・・・・・

まだ細かいところの処理は残っておりますがフロントフェイス部のパネル交換がほぼ終了。

作業前の状態・・・・・・・

作業後・・・・

作業前・・・・・・

作業後・・・・

フロントフェイスは叩かれて整形されていたのでボコボコなのは致し方ないとしても(かなり荒いですが)、先端の盛り上がったエッジが無くされていたのは、恐らくデュエットのこと分からない板金屋さんが作業したことによるかと思われ・・・・・・・・・・・・・特段と珍しいことではなし、なんせ段付きのレストアで散々目の当たりにしてきましたから、ハイ。(笑)

位置決め中の画像ではありますが実際にフロントグリルを取り付けた際はボディーとの隙間もほとんど無くフィット・・・・・・・・・多々見受けられる黒いガスケットは必要ないかと。
※最終的にはグリルを現状より更に固定することとなりますので、必ず塗装面に跡が付くため、ガスケットを挟むか否かはオーナー様のお考え次第となりますが。

・・・・・・・・・当店的には段付きクーペのノーズにある段とデュエットの鼻先のエッジは同じくらい重要な箇所かと、超スッキリした~。(笑)