今回の個体の内装レストアで初の挑戦となる、このモデル最大の特徴でもあり魅力でもあるフロントシートの張り替え作業・・・・・。
先日、既に後部座席、前席座面までが完成したわけですが、元々付いていたシートのへたりによる型崩れがほぼ無かったこともあり、その仕上がり具合は私的には非常に満足しているだけに、当然、背面の完成も同等のクオリティーを目指したい!!
相変わらず手の握力は完全には回復していなかったのですが、いかんせん私自身のテンションはMAX状態・・・・・・・・ど~してもその完成の姿をいち早く見てみたい気持ちを抑えることが出来ず作業開始となりました。
ヘッドレストのポップアップ機構がない助手席側から。
表皮を剥がした状態。
やはり他の箇所同様、型崩れもなくほぼ当時のままの形状を保たれているようで申し分なし!!
で、さっそく両サイドのサポート部から表皮を被せて・・・・・・・って、New表皮の形状が筒状になっているのですが、サイドサポート部のフレームのどこを見ても切れ目がなく、完全にあの形状を整形しているので被せられる構造になっていない!!
「どうやって被せたの・・・」と、思いきや表面のウレタンスポンジを捲ると・・・・・・
ありましたありました・・・・・・サイドサポートのフレームと本体をつなげているところが。
このリベットを外してフリーの状態にしてあげると・・・・・・
ショルダー部のフレームが上にビョ~ンと上がり、サイドサポート部のフレームが切り離されました!!
ふ~、良かった~。(笑)
要するに当時のアルファロメオの工場ではここから表皮を被せいていたんですね~、なるほど~、納得、納得。
そうと分かれば・・・・・・・
サイドサポートに表皮を引っ張れるだけ引っ張ったところで裏側にて固定・・・・・
背もたれにあたる表皮を被せて、下側でこれまた引っ張って引っ張っ引っ張りまくって固定。
一部、引っ張り上げた表皮の固定に手間取りましたが、ハイ、この通り~。
サイドサポート部の張り・・・・・
ショルダー付近のボリューム感・・・・・
よ~し、これでこの個所、完成・・・・・・・・・ではありません。
パッと見、裏面も閉じられているように見えるのですがまだ隙間が・・・・・。
そうなんです、ここをキッチリ閉じるために当時の工場生産時には手縫いの縫製でしっかりと蓋をされていたんですねぇ~コレが。
もちろんそれも再現・・・・・
またまた出ました!!
スプリントGTV以来の地道で楽しい?お裁縫の時間を経て・・・・・
今度こそ完成!!
・・・・・・・実は今回の作業に中で一番プレッシャーを感じていた個所、助手席側背面もクリアでできて、気分は爽快~!!(笑)
その他の完成品と並べても何ら違和感のない仕上がりかと。(笑)
残るは・・・・・・
ヘッドレストポップアップ機能が付いた運転席背面のみ。
ここは助手席と比べればぜんぜんシンプルな構造なだけに作業の難易度もそうは高くないと踏んだところで、また次回のご報告で。
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